白ホリには意味がありません。
「は!?何が!?」と言われそうなのでちゃんと説明すると「メリットを理解しないで白ホリを使ってしまうと意味がない」ということです。
白ホリはプロにもアマにも重宝される撮影ツール・スタジオ設備ですが、本来のメリットを知らない状態で使うと本来のポテンシャルを発揮できない可能性があるんです!
今回は今さら人に聞きにくい白ホリのメリットや、アマチュアや初心者の方でも格安で白ホリを使用できる方法についてもご紹介していきたいと思います。
「白ホリ」って何?今さら聞けない撮影メリットとは?
「白ホリ」とは白いホリゾントスタジオのことです。ホリゾントとは壁と床の間に影ができにくい設備のことで、主にバックを無地の真っ白にしたい時に使用され、写真だけでなく動画撮影にも活用されています。
「でも写真撮影の場合は雑誌の表紙みたいな、文字を入れたり加工したりする時に使われるんでしょ?」
「バックが白だけだとシンプルすぎて寂しい写真になるんじゃない?」
確かに一見するとシンプルすぎて物足りないイメージかもしれませんが、決してそんなことはありません。
例えばコスプレ撮影。できればキャラのイメージに合った場所で撮影したいですよね。しかし異世界ファンタジー系キャラなどイメージどおりの場所を探すのが難しい場合もあります。
かといって生活感丸出しの自宅で撮影したら「◯◯がこんな普通の部屋にいるなんて解釈違いだよ!」「ちゃんと原作見た?」なんて言われかねません。
そんなときに使ってほしいのが白ホリです。
シンプルが故に何にでも合うので、被写体のイメージを損なうことなく撮影ができます。
例えばYouTubeで大人気の「THE FIRST TAKE」。様々なアーティストが一発撮りに挑戦するチャンネルですが、どんな人が出てきても合うようにバックは一貫して白ホリになっています。
「合うも何もTFTに出てくる人がみんな元々カッコイイだけでしょ」と言われそうなのでこんな例も出してみましょう。
こちらもバックは同様に白ホリですが、被写体のテイストとライティングが違うだけでかなり印象が変わりますね。このように使い方次第でどんな被写体とでもマッチするのが白ホリのポテンシャルであり、最大の強みです。
またシンプルなことで流行に左右されにくい面もあります。WEBに掲載する写真や商品撮影・物撮りの場合など長期間人に見せる写真を撮る際にも白ホリは重宝されているんです。
白ホリスタジオは借りると高い!だったら自分で作っちゃおう
白ホリ設備のある撮影スタジオは都内随所にたくさん存在します。
しかしプロが使うような部屋ごと白ホリ設計担っている場所や大掛かりな機材がセッティングされているような場所は、往々にしてレンタル料金がめちゃくちゃ高額です。
また部屋全体が真っ白な場合が多いため使用時に汚れがつきやすくなります。すると清掃・補修用の追加料金を取られる場合もあるので、「安く済ませたい」人にはおすすめできません。
「じゃあ安く白ホリ撮影なんてできないの?」というとそんなことはありません。自作すればいいんです。
作り方はカンタン。まずテーブルを壁にピッタリつけて、その上に白いシートか布を被せてください。被写体が大きい場合はテーブルを使わず、床にそのままシートや布を敷きましょう。
この時自宅の壁が白ければそのまま、そうでなければ壁にも白いシートか布をシワにならないように貼ってください。
この時、100均で販売されているリメイクシートなどを活用すれば、壁に貼ってもキレイに剥がせる上とても経済的です。
あとは写真が暗くならないよう自然光やライトを当て、また被写体に影ができないようレフ板を置いて光を調整すれば完成です。ちなみにレフ板はダンボールや厚紙に白や銀のシートを貼ったものでOKです。
ちなみに小物やフィギュアなど手のひらサイズくらい小さな被写体の場合は大きめの画用紙を壁からテーブルに垂らすだけで白ホリが作れます。
【新宿周辺】自作白ホリを最高に活かせる格安レンタルスペース
さて自作の白ホリの作り方が分かったらさっそく材料を揃えて設営だ…と、ちょっとその前に考えてみてください。
白ホリでバックを真っ白にしようと思ったら、少なくとも被写体よりも2まわり以上の広範囲に白ホリを設営しなければいけません。
被写体が小さければ自宅でも大丈夫ですが、例えば人が被写体の場合、特に全身撮影をする場合はかなり広いスペースが必要になります。
また白ホリはできるだけ影ができないようにするのが基本ですが、暗い自宅の部屋だとライトをしっかり用意しないといけません。「これから機材を用意してみようかな」という人にとっては、できれば自然光の入る明るい部屋のほうがいいですよね。
そんな時におすすめなのがレンタルスペースです。
レンタルスペースは少なくとも10人以上人が集まることを想定して作られているので自宅よりスペースが広く、また大きな窓付きの場所もあるので実は撮影しやすい場所なんです。
「でも機材持って移動するの面倒くさいからな〜」
「衣装とか小道具も持っていかないといけないし…」
心配することなかれ。今回は都内随一の好アクセススポット・新宿駅から徒歩2分以内の格安レンタルスペースをご紹介していきます!
ハッキリ明るく撮影したいなら【マリーナ】
レンタル料金(1hあたり) | 500円〜 |
新宿駅からの距離 | 徒歩2分 |
広さ・利用人数 | 20㎡・最大14人 |
その他設備 | 電源・電源タップ インターネット(無線・有線) 姿見鏡 プロジェクター・スクリーン 大型モニター・Blu-rayプレーヤー・PCディスプレイ ホワイトボード キッチン・電気ケトル・電子レンジ 個室トイレ 冷暖房設備 テーブル・チェア等 |
白くて明るい内装が白ホリ撮影にピッタリなマリーナ。壁の白い面を活用すれば用意する機材も最小限に押さえられます。
また窓から採光することもできるので、レフ板で光を調整すればほぼ部屋の設備のみで撮影が可能です。
あえてくすんだ質感を出したいなら【ショコラ】
レンタル料金(1hあたり) | 398円〜 |
新宿駅からの距離 | 徒歩1分(新宿高島屋・東急ハンズ前) |
広さ・利用人数 | 16㎡・最大9人 |
その他設備 | 電源・電源タップ インターネット(無線・有線) 姿見鏡 大型モニター・Blu-rayプレーヤー ホワイトボード キッチン・電気ケトル 個室トイレ 冷暖房設備 テーブル・チェア等 |
一見貸し会議室には見えないカフェ風の内装が特徴のショコラですが、マリーナと比べて内装が暗めなことであえてくすんだ質感を演出することができます。
設備は少し少なめですが、その分料金が安い上テーブルやチェアがおしゃれなので小道具として活用できます。撮影で利用すると考えればかなりコスパ良好です。
明るく鮮やかに仕上げたいなら【ベネチア】
レンタル料金(1hあたり) | 390円〜 |
新宿駅からの距離 | 徒歩20秒(D5出口より) |
広さ・利用人数 | 20㎡・最大12人 |
その他設備 | 電源・電源タップ インターネット(無線・有線) コンビニ徒歩0分 姿見鏡 プロジェクター 大型モニター・Blu-rayプレーヤー・PCディスプレイ ホワイトボード キッチン・電気ケトル・電子レンジ 個室トイレ 冷暖房設備 テーブル・チェア等 |
白くて明るい内装の中に、ライトブルーのアクセントクロスと可愛らしい町並みのイラストが映えるベネチア。
明るく仕上げるのはもちろん、このスペースではライトブルーのクロスを反射させて鮮やかな質感を作り出すことも可能です。
落ち着いた明るさを出したいなら【ラピス】
レンタル料金(1hあたり) | 400円〜 |
新宿駅からの距離 | 徒歩1分 |
広さ・利用人数 | 21㎡・最大14人 |
その他設備 | 電源・電源タップ インターネット(無線・有線) 姿見鏡 プロジェクター 大型モニター・Blu-rayプレーヤー・PCディスプレイ ホワイトボード キッチン・電気ケトル・電子レンジ 個室トイレ 冷暖房設備 テーブル・チェア等 |
ベネチアと同様、目を引くアクセントクロスと大きな窓から入る光を反射する白いクロスが綺麗なラピスですが、白ホリ撮影をするにあたって最大のおすすめポイントはその広さです。
1時間400円の格安でありながら最大利用可能人数14人、21㎡の広さを誇り、機材や小物を持ち込んでの白ホリ撮影でもストレスフリーです。
まとめ
シンプルであるがゆえに「何にでも合う」ことと、「流行に左右されにくい」ことです。
一見すると白バック一面はシンプルすぎてつまらないイメージを持たれがちですが、被写体がどんなものでもマッチする汎用性、時間が経っても古くならない普遍性という大きなポテンシャルを持った撮影設備なんです。
白ホリは自作できます。壁面と床面を白いシートや布で覆い、ライトとレフ板を置いて影を消せば自作白ホリでも撮影可能です。
ただし、小物の撮影であればともかく人物など大きな被写体での撮影にはスペースが必要です。また自宅の窓から採光できない場合はライトをしっかり焚かなければいけないのでアマチュアや初心者には現実的ではありません。
広くて明るい格安レンタルスペース・貸し会議室は新宿駅周辺にも複数点在するので、ぜひ利用してみてください。